アニメ

 

 

題名 公開年  監督 音楽
イノセンス 2004 押井守 川井憲次

出演(声)  バトー:大塚明夫、草薙:田中敦子

人間とロボットが共存し、電脳ネットワークが整備された近未来都市。ある夜少女型のアンドロイドが暴走し、所有者を惨殺する事件が発生する。内務省公安九課に所属する刑事バトーは、相棒のトグサとともに捜査を開始。自身が全身を義体化したサイボーグであるバトーとほとんど肉体改造されていないトグサ。捜査を妨害するハッカーに苦しみながらも、バトーとトグサは事件の核心に迫ってゆくが…。

押井守はかなり以前に「パトレイバー」シリーズの映画で鳥が出てくるヤツがすごく印象にあり、それでビデオの「攻殻機動隊」を借りて見た記憶があった。
今回はその続編という設定の様だけど、やっぱり前作を見ていないとその世界観自体が判り難い。
アンドロイド少女の暴走、ヤクザとの撃ち合い、祭りのケンランなシーン、ハッキングされるバトー、最後にバトーを助けに来る草薙(の電子情報:草薙に実体はない)・・・・・・
印象に残ったシーンはそれくらいかな。
ただ、前作の「攻殻機動隊」の方が断然共感出来て余韻があったなー。
下記サイト読めば、相当詳細な納得が出来るけど、なーんか却って底の浅さが目に付く感じ(調べる方も調べる方ダ)。
イノセンス関連情報まとめ

 

 

 


 

 

 

題名 公開年  監督 音楽
MEMORIES 1995 大友克洋 石野卓球

Episide 1 彼女の思い出
宇宙空間のごみ回収を請け負う男たち4人組。帰還途中に救助信号を受信してバラの形をした旧型宇宙船に乗り込むが、そこは天才ソプラノ歌手が、命つきた後も人を引きずり込むために作り出していた幻想空間だった。

Epidode 2 最臭兵器
カゼ薬のつもりである”薬”を服用していたサラリーマン。その薬は極秘に開発された新薬で、服用した人間から発生するガスにより、生物の意識を一瞬にして失わせるという兵器だった。サラリーマン相手に自衛隊、米軍までも乗り出して事態が深刻化。

Episode 3 大砲の街
無数の重装備が集中した巨大な「移動砲台都市」。そこでは大砲を撃つことが全ての生活の中心。花形職種である砲撃手になりたい少年の一日が淡々と綴られる。

これもビデオ。「アキラ」、「老人Z」で大友ワールドにはまりかけた時期で、ビデオ屋で見つけて早速観たもの。オムニバス形式というのは、結局散漫になってしまい、自分的にはあまり好きではない(それはテレビに任せておけば良い)。
ただ、いずれもロードショーにするにはちょっとネ、というものだから、まあしゃあないか。
「大砲の街」は暗くてマニアックすぎ、コアな大友ファン以外は拒絶するだろう。

 

 

 

 

 

 

 

題名 公開年  監督 音楽
アキラ 1988 大友克洋 山城祥二

第三次世界大戦の勃発により破壊された東京。その後東京湾上に構築された「ネオ東京」が舞台。職業訓練校生で暴走グループの金田をリーダーとする一団が、閉鎖された高速道路を暴走している時に、顔だけ老人の子供と遭遇し、メンバーの鉄雄が転倒。そこへ軍用ヘリが下降。その少年と鉄雄を連れ去る。
軍では子供を使った超能力研究を行っており、過去にとんでもないトラブルを経験していた。超能力の素質がある事を知られた鉄雄は、薬漬けにされてその能力開発を強要される。
超能力に覚醒した鉄雄は、その力を使いラボから脱出。街で別の暴走族に襲われたところを金田に救われるが、自分の力に驕る鉄雄は「俺に命令するなーーっ!」と金田を威嚇。
自分をコントロール出来ない鉄雄はその後倒れ、再びラボに連れ戻される。鉄雄を助けるために、ゲリラ活動家のケイとラボに侵入する金田。鉄雄の脳に干渉を繰り返す「アキラ」の存在。
アキラの正体を確かめるために再びラボから出る鉄雄。もう誰も止められない。アキラはある基地の地下深くに収められていたが、向かった鉄雄がそこを破壊してアキラの姿が・・・・・
鉄雄を止めるために武器を持って追う金田。金田と鉄雄の壮絶な戦いが始まる・・・・

大友克洋は「幻魔大戦」のアニメをチラッと観て知っている程度だったので、劇場公開時には観ていない。近未来、超能力という「お約束」のテーマだが、映像センス、世界観という点ではアニメ作品としてトップクラス。
SFなのだが、その基本に流れているものは、金田と鉄雄という、幼い時から擁護施設で助け合って来た仲間同士の、親密だからこそ生まれる確執、依存、反発。弟分として無条件に守って来た鉄雄が、力を得て初めて金田に反抗。「鉄雄さんと言えよ!」の一言にそれが集約されている。
だが金田にとっては、どんなに力を得ようとも鉄雄は鉄雄。動じることなく、立ち向かっていく。この辺りはただのアニメと思っていると、大間違い。
「アキラ」の正体は、超能力実験で制御が効かず、その結果東京が破壊された原因となった少年の、細胞をパーツ別にホルマリン漬けにした無数のカプセルだった。生命を失ってもなお影響を与え続ける「アキラ」。ほとんど制御の効かなくなった鉄雄は、金田の攻撃で片腕を失い、さらに肉体が増殖を続け、鉄雄自身も飲み込まれて行く。そこへ衛星兵器SOLの攻撃が始まり、助けを求める鉄雄は光の中へ。助けようと自分も入って行く金田。少年達は金田を助けるために自らも光の中へ・・・・
その異空間の中で金田は少年達の声を聞く。
「鉄雄君には無理だったんだ、僕たちもアキラ君にも。でもいつか僕たちにも・・・・・あなたの友達にも始まっている」
「ケイのことか?!」
そして元の世界に戻された金田。

こういう終わり方だと、当然続編を期待してしまうが、10年の時を経て作られた「スプリガン」は神とか方舟とかがモチーフになっている割りには底が浅すぎて、ちょっと拍子ぬけ。今年公開の「スチームボーイ」も明るい元気少年の話みたいで観る気なし。
おーい!大友さん、何とかしてよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

題名 公開年  監督 音楽
老人Z 1991 大友克洋 板倉文

 

ボランティアの実習生として独居老人の世話をしている看護学生の晴子。自分の担当している高沢老人が、厚生省が推進するZプロジェクトによる全自動介護ベッド「Z−001」のモニターに選ばれ、突然センターに移送される。
食事、入浴、排泄処理はもちろん、テレビ、オーディオ等まで完備した画期的マシーンを自画自賛して発表する厚生省。だがチューブにつながれ、全て機械に支配されてしまった高沢老人はパソコン回線を通じて晴子にSOSを出す。
老人を救い出そうとセンターに忍び込む晴子。だがその頃からZが暴走を始め、センターから街へ出てしまう。

映画ではなくビデオで観たのだが、最初はさほど期待もせず「あー、大友のヤツね」といったノリで観始めたらブッとんだ。夢の介護ロボット。だがそれは老人にとっては自由を奪われる苦痛でしかなかった。亡くなった妻への想いがコンピュータとシンクロし、次第に亡き妻の意識を獲得していく介護ロボット。実はこのロボットは、軍事目的で開発されたもののテストを行う、という裏の目的があった。
暴走を続けるうちに、回りにあるものを取り込んで自分の装備を拡大して行く機能により、どんどん高機能・巨大化するロボット。対応は厚生省から防衛庁に移り、本来のテスト目的だった軍事用のロボットが鎮圧用に引き出される。武器を持たないZだが、拡大した機能で必死に応戦。
壮絶な戦いの末、両者とも破壊されるが、Zの暴走が止まらない。晴子の決死の働きでコンピュータは停止。暴走の原因は高沢老人が「海を見たい」と言ったのをZが実現させようとしたからだった。

非常にテンポが良く、面白かったが、ラストはちょっと、ネ(これは言わない)

 

 

 

 

 

 

 

題名 公開年  監督 音楽
オネアミスの翼(王立宇宙軍 987 山賀博之 坂本龍一

出演:シロツグ・ラーダット(森本レオ)、リクイニ・ノンデライコ(弥生みつき)     

技術レベルとしては1960年代相当の、ある星。
軍隊は水軍が基本であり、成績が悪いシロツグは宇宙軍へ入隊。ここではまともにロケットを飛ばした事がなく、廃止が叫ばれていた。
シロツグは街で宗教活動を行っているリクイニ(17歳の女の子)に出会う。下心ありありで付き合うが、彼女には全くその気がない。迫ろうとするが、殴りつけられて果たせず。
リクイニは「宇宙軍なんて夢があって素晴らしい」と純粋に称える。
人類初の有人宇宙飛行の計画がある事を知り、シロツグは志願。ちょっと間の抜けた、でもハードな訓練。
打ち上げが近づくにつれ、隣国との争いが始まる。命を狙われて、初めて自分が志願した事の意味を知るシロツグ。
敵の妨害を受けながらもロケットは発射された・・・・・
感想
まず、音楽がいい。この時期は坂本も名声を得つつある状況であり、アニメのテーマ曲を手がけた事自体が貴重。
落ちこぼれだったシロツグが、次第に意識を変えていく過程で、表情までだんだん厳しくなっていく。発射直前、敵の総攻撃が始まり、「今回もだめか・・・」というムードになった時、「オレはぜっーーーたいに飛ぶんだ!やる気のない奴ぁかえれ!」と叫ぶシロツグ。カウントダウン再開。そしてロケットは敵味方乱れ飛ぶ空を切り裂いて飛び上がっていく。茫然と見守るパイロットたち。シロツグが地上に向けて発信したメッセージは・・・・・
アニメ嫌いでも、これは十分感動出来る。8億の制作費をかけただけのことはある。
作画監督は貞本義行。この人「エヴァンゲリオン」のキャラクターデザインもやっている。庵野秀明もスタッフに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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