機動戦士ガンダム          ガンダム ストーリーブック(講談社)より         

<イントロのナレーション>

人類が、増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって既に半世紀が過ぎていた
地球の周囲の巨大な人工都市は人類の第2の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった・・・
 
宇宙世紀0079、
地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた
 
この1ヶ月あまりの戦いで、ジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた
人々は、自らの行為に恐怖した・・・・・

 

放映は1979.4.7〜1980.1.26の間で全43話。
原作・総監督:富野由悠季。企画・製作:サンライズ。
まず第1話の「つかみ」がいい。辺境の宇宙都市「サイド7」を狙うジオン公国のモビルスーツ3体。
次々と殺されていく戦闘員たち。少年アムロはたまたま見つけた連邦軍の新型モビルスーツの操作マニュアルを手に入れ、追い詰められた中でガンダムに乗り込み、操縦を始める。

連邦軍の新造戦艦「ホワイトベース」も艦長以下、ほとんどの戦闘員が死亡又は負傷し、まともに操縦出来る者もいない。そんな中で、訓練生クラスの若者たちが避難民も乗せてサイド7を出航する。

初期設定も含め、非常に良く練った構成で、最初の10話ほどはのめり込む様に毎週見ていた。
連れて行った避難民との確執に引きずられて、ストーリーがダレたり、スポンサー(バンダイ)の要望で必然性の少ない合体メカ(Gスカイ、Gブル)を繰り出さざるを得なかったり等、商業メディアの悲哀も味わった作品。
土曜5時半という、お子ちゃまの時間帯にしては硬派すぎる設定で、視聴率事体はあまり取れなかったが、その独特の作品世界は非常にコアなファンも生み出し、いわゆる「オタク」のハシリが出現するきっかけとなった。

最大のライバル、「赤い彗星のシャア」との戦いの中で次第に成長していくアムロ。
ジオン公国の軍人でありながら、ザビ家に対し復讐心を抱いているシャア。そして妹のセイラ。
戦いに対する反応がどんどん鋭くなり、ガンダムの動作速度を速める様に要求するアムロ。周囲も次第に彼の能力を意識する様になる。ニュータイプという概念を明確に認識させられる事になる「ララァ」との出会い。
この辺りから、けっこう精神世界に入って行く様な展開があり、自分的には毎週が楽しみだった。

連邦軍とはいえ、必ずしも正義であるとも言えない。ジオンの中にもランバ・ラルの様に見事な騎士道精神を持った男もおり、アムロたちを圧倒する。これを見てから「ヤマト」などを振り返ると、底の浅さがどうしても目についてしまう。松本零士独特のナニワ節的な感動の与え方は、時としてうとましく思える。

宇宙要塞「ア・バオア・クー」での壮絶な戦い。シャアとのノーマル・スーツ同士の直接対決。
頭部を吹き飛ばされ、息絶える「ガンダム」。だが子供たち3人(カツ、レツ、キッカ)の純真な心がアムロの存在を見つけ、脱出のためのナビゲートをする。
分離したコア・ファイターでみなの元へ帰還するアムロ。
「僕にはまだ帰れるところがある」と天国のララァにささやきかけるアムロ・・・・・

 

これで止めておけば良かったのに・・・・・
Zガンダム、ガンダムZZ、Vガンダム、∀ガンダムとゴタゴタ続いたものには全く興味は湧かず、初代ガンダムのみのファンでおます。

 

思い出の言葉

アムロ「ガンダム、行きまーす」

シャア 「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」

アムロ「よくもぶったね!とうさんにもぶたれた事がないのに」(そら、甘やかしすぎだろ・・・)

リュウ「フーン、お前、どっちかって言うと技術者向きなんだな」(アムロに向って)

ランバ・ラル「・・・・戦いの中で、戦いを忘れた・・・・」

スレッガー「指輪を頼むよ、少尉」(ミライとの淡い口づけの後で)

アムロ「マチルダさーーーーん」・・・ミデア輸送機と共に散ったマチルダ

ララァ「私には見える!あなたの中には、家族も・・・ふるさともないというのに・・・!」

アムロ「だ、だから・・・・・どうだというんだ!?」

シャア「今、君の様なニュータイプは危険すぎる・・・・私は君を殺す」

 

 

 


 

 

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