題名 公開年  監督 音楽
東京タワー 2004 源孝志 山下達郎

出演:黒木瞳、岡田准一、寺島しのぶ、松本潤

東京タワー近くの豪華マンションに住み、20歳も年下の青年透(とおる)と不倫を続ける人妻詩史(しふみ)。透は彼女の友人の息子であり、初めて会ったのは彼が18歳だった3年前・・・・
透の友人である耕二は、同世代の恋人がいながら、主婦の喜美子と付き合い始める。喜美子はごく普通のサラリーマンの妻であり、耕二との関係で次第に心のバランスを崩していく。
詩史の不倫が周囲の知るところとなり、やがて二組の恋人たちに、ひとつの終わりが訪れる。

うーん、きらびやかな調度類とラフマニノフ。絵に描いた様なリッチの演出の中で進行する不倫劇。
18のボンボンに経験豊富で美人の人妻が本気でアタックかけたら、そりゃあひとたまりもない。これが愛だと思い込んでも、要するに肉欲の世界。
結局夫と離婚して、パリに留学した青年の元に行った彼女。それも要するに恋愛ドラマの辻褄合わせ(観客をそれなりに納得させる)みたいな感じで、実に底の浅いお話しでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

題名 公開年  監督 音楽
父と娘の歌 1965 斎藤武市 小杉太一郎

出演:吉永小百合、宇野重吉、奈良岡朋子、浜田光夫、山内賢

ピアノに才能がある娘紘子。父は交響楽団のクラリネット奏者だったが、体をこわして現在は工場勤め。貧しい中でも音楽大学の入学金を貯めるためにアルバイトをする紘子。
その後父親の病気を知り、入学資金を父の治療薬に回してしまう。彼女を応援する者たちの助けでナイトクラブでのアルバイトを見つけ、音楽大学への入学も果たす。
ある時、新聞社主催のコンクールで優勝した紘子に、高名な交響楽団での新春コンサートへの出演話が決まる。
だが自分の不注意で小指にヒビが入るケガをしてしまう。それにもめげず練習に打ち込む紘子。
そして演奏当日、再起して楽団員となった父と共に演奏に臨む紘子。

これは、一体誰と観に行ったか。小学校低学年で、吉永小百合という事なら、やっぱり姉と行ったのだろう(姉はサユリスト)。
宇野重吉の父親は印象があるが、その他のキャストはほとんど記憶なし。ただ、そのコンサートの曲は忘れもしない「チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第1番」。初めて覚えたクラシック曲。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

題名 公開年  監督 音楽
楢山節考 1983 今村昌平 池辺晋一郎

出演:緒形拳、坂本スミ子、左とん平、あき竹城    

大晦日の深夜番組でたまたまやっていて、ついラストまで観てしまった。
姥捨ての風習が残る村。70歳になると山に入るという、口減らしのための掟。
体は丈夫だが、その年齢になってしまったおりん。自ら弱った事を現すために、石臼に口
を打ち付けて歯を折る。
夜這い、食料の盗みを繰り返す一家に対する皆殺し等の因習を経て、おりんが山に
入る日を迎える。
感想
貧困な環境では、集団の中で何らかの役割分担が出来なくなった時、その深刻さは想像を
絶する。全体が生き残るためのルール。
だが暗いだけでなく、夜這いにからんで、村の嫌われ者が一人夜這いを八分にされた時、
老婆(清川虹子)をあてがう。ことが終わってから「使やあ、使えるもんだ」には思わず微笑。
山に行く当日、息子の辰平がおりんを背負って山に向う。極めて厳しい山登り。捨てる方も
限界ぎりぎりの体力を要求される。良く喋っていたおりんは、背負われてからは一言も話さず
それがなおさら、現世から離れていく覚悟を感じさせた。
途中一休みした時にふとおりんが見えなくなり、「家へかえっちまったか」と錯覚する辰平。
だがおりんは居た。驚愕する辰平。ここの表現は秀逸。
坂本スミ子はこの映画のため、本当に歯を抜いたとのこと。映画のそのシーンでは、実際に
二の腕あたりがざわっとした。

 

 

 

 

 

 

題名 公開年  監督 音楽
キミは僕を好きになる 989   山下達郎

出演:斉藤由貴、山田邦子、加藤雅也

この題名で検索かけても映画の詳細情報が出て来ない。
クリスマスにはこの1本、という事で、毎年この時期にビデオを借りて観た記憶がある。
ドラマとしては他愛ないものだが、その軽さが斉藤由貴の愛らしさとマッチして、心地よい。
・・・・・・・
待っているわけがない。迷いながらもふんぎりのつかない彼女。延々と時間は過ぎ、コタツでミカン。
外を見ると白いものが・・・・・・・
とうとう決心して部屋を出る時に流れ出るあのメロディー。80%の確率で泣ける。
この時期に一度は観ておきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

題名 公開年  監督 音楽
オネアミスの翼(王立宇宙軍 987 山賀博之 坂本龍一

出演:シロツグ・ラーダット(森本レオ)、リクイニ・ノンデライコ(弥生みつき)     

技術レベルとしては1960年代相当の、ある星。
軍隊は水軍が基本であり、成績が悪いシロツグは宇宙軍へ入隊。ここではまともにロケットを飛ばした事がなく、廃止が叫ばれていた。
シロツグは街で宗教活動を行っているリクイニ(17歳の女の子)に出会う。下心ありありで付き合うが、彼女には全くその気がない。迫ろうとするが、殴りつけられて果たせず。
リクイニは「宇宙軍なんて夢があって素晴らしい」と純粋に称える。
人類初の有人宇宙飛行の計画がある事を知り、シロツグは志願。ちょっと間の抜けた、でもハードな訓練。
打ち上げが近づくにつれ、隣国との争いが始まる。命を狙われて、初めて自分が志願した事の意味を知るシロツグ。
敵の妨害を受けながらもロケットは発射された・・・・・
感想
まず、音楽がいい。この時期は坂本も名声を得つつある状況であり、アニメのテーマ曲を手がけた事自体が貴重。
落ちこぼれだったシロツグが、次第に意識を変えていく過程で、表情までだんだん厳しくなっていく。発射直前、敵の総攻撃が始まり、「今回もだめか・・・」というムードになった時、「オレはぜっーーーたいに飛ぶんだ!やる気のない奴ぁかえれ!」と叫ぶシロツグ。カウントダウン再開。そしてロケットは敵味方乱れ飛ぶ空を切り裂いて飛び上がっていく。茫然と見守るパイロットたち。シロツグが地上に向けて発信したメッセージは・・・・・
アニメ嫌いでも、これは十分感動出来る。8億の制作費をかけただけのことはある。
作画監督は貞本義行。この人「エヴァンゲリオン」のキャラクターデザインもやっている。庵野秀明もスタッフに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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